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接岸不能

ドラマが放送されて以来、私のブログのアクセス数も少しですが

変化がありました。帰国してからだらだら更新していたブログですが

やはり反応があるとうれしいものです

そんな中、最近になって「接岸不能」という検索ワードでブログに

アクセスしてくる人が増えています

特に気にした事がなかったですが、一般の人からするとわかりにくい

言葉なのでしょうか??? と、言う事でせっかくなので「接岸不能」に

ついて説明してみます。


そもそも、ドラマの中でも触れられていましたが、南極昭和基地がある

プリンス・ハラルド海岸は一次隊が上陸するまで人類にとって未知の土地

インアクセサブル=接岸不能、つまり近づく事ができない特別な場所

だったと聞いています。どうせ日本には無理だろうと押しつけられた

場所に一次隊は見事辿りついたわけです


ではなぜ接岸不能なのか?それは南極大陸の中でも海が凍る場所には

不思議と規則制があるとか(?)例えば、ちょうど100年前に白瀬中尉率いる

南極探検隊が上陸したロス棚氷のクジラ湾は夏の間はほとんど海が凍らない

場所だったそう 中古の帆船を改造した開南丸でもなんとか湾内に入り

大陸に辿りつけたのですね。対して、昭和基地周辺はどうなのか?





それこそが、夏でも海が凍り人を寄せ付けなかった場所なのです。

これからドラマでもそこら辺の事について放送されると思うので、ここでは

あえて紹介しませんが、日本が誇る砕氷艦「しらせ(先代)」や世界一と

言われる最新鋭の2代目「しらせ」ですら、年によっては接岸するのにとても

苦労するのです。

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(基地を目指すしらせ、ちなみに写真奥に見える筋は去年の航跡)


私が参加した52次隊ですら、基地に辿りつくまで1500回近くに及ぶ

ラミング(チャージング)を行っています。





「ふじ」の時代は基地に近付けなくて(接岸できなくて)ヘリでほとんどの荷物

を基地まで運んだだとか、海氷に閉じ込められてダイナマイトで氷を割った

だとか、どうにもならなくて他国の船に救助されただとか様々な逸話があります。



長くなりましたが、そんなこんなで一次隊が辿りついたのはまさに奇跡

これからそこらへんがドラマでどう紹介されるかが楽しみですね



ちなみに昭和基地に接岸とは言いますが、岸壁も何もないので基地の近くに

アイスアンカーをとって停泊する事を、昭和基地では接岸と言っています。

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(昭和基地と接岸中のしらせ)

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テレビ見ました

皆さん見ましたか?ドラマ「南極大陸」

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オープニングから本物の南極の映像、しかもまさしく私たちが

しらせから見た景色が出てきてたのは思わず鳥肌が立ちました


正直、一次隊について特別詳しいわけではありませんが、基本的に

事実を元にしているドラマだけあって、子供が募金するシーンなんかは

展開がわかって(知って)いながら感動してしまいますね~

南極へ出発するまでのトラブルなど、2時間の放送では収まらない

ものを無理やり詰め込んだ感はありましたが、「プロジェクトX」

的な展開は南極がテーマでなくても引き込まれてしまいます

できるなら脚色せずに、ノンフィクションでやって欲しいところです

(ところどころ、明らかに違っていて素に戻ってしまうんですよ


余談ですが、ドラマに出て来た寺島進さんが52次で一緒だった建築

隊員のH氏に見えてしょうがありませんでした(笑)


と、まぁそんなこんなで、昨日出張先でドラマを見て今日は自宅に

帰ってきたのですが、ドラマ絡みで極地研が取材されたというのも

あって出張中に録画してもらっていた「ぴったんこカンカン」を

今見ていました


いきなりOさんが案内役で出て来てびっくり 私が思ったとおりで

Hさんは寺島さんと似てると絡まれているわ、オフでは一番お世話になった

Iさんも画面に結構映るわで、53次隊員室の紹介に連続で南極行きの

52次隊員がたくさん なんだかテレビで見るのが不思議な気分です

極地研の紹介や隊員との絡みは普通におもしろかったし、何より極地研が

懐かしかったなぁ~~~




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南極大陸

いよいよ今日からTBSでドラマ「南極大陸」が始まりますね

私はいま出張で会津若松にいますが、TBS系列のテレビ局では

うっとおしいぐらいドラマの番宣CMやってます

いろんなパターンならまだしも、同じやつを繰り返し流しているので

セリフ覚えちゃいました んな事はどうでも良いのですが

個人的にはどんなドラマになっているのか非常に楽しみです


今とは比べもにならないぐらい非力な船で南極入りし、しかも

その年に越冬を開始するなんてすごすぎます。先人は偉人です。

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↑昭和基地がある東オングル島の全景

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↑現在では基地主要部だけでもこれだけの建物があり

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↑52次では基地内で管理棟の次に大きな建物「自然エネルギー棟」を建設しました。

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↑さらには南極大陸一大きなアンテナ。しかも日本が建設するレーダーとしては

国内の施設を含めても最大級となる「PANSYアンテナ」も52次で建設しました。


これだけ昭和基地が発展したのも一次隊がここに辿りついたからであって

この基地の歴史はまぎれもなく一次隊から始まっている。あらためて今思うが

やっぱり一次隊はすごい




ところで、一般の方のこのドラマの注目度はどれくらいなのでしょう?

特に一次隊の時代に生まれていなかった自分と同じ世代の注目度が気になります。

これを気に南極観測がもっと注目されればうれしいのですが



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オーロラ!

突然ですが今日はオーロラの話 日本語では極光


南極から帰ってきてオーロラについて2通りの質問をよく受けます。

それは「南極でオーロラ見たんでしょ?」って質問と

「南極の夏は白夜だからオーロラ見れないんでしょ?」って質問

答えはどちらも正解


まず昭和基地滞在中は白夜のため空が明るくてオーロラは見えません

基地を去る頃には日が沈みますがうす暗くなる程度でよっぽど激しい

オーロラが出ないとみれないそうです。

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ではオーロラを見ることができないのかと言うとそうでもないんです。

夏隊がオーロラを見る唯一のチャンスは復路でのしらせ艦上です!

実際、私たち52次夏隊も復路でオーロラを何度か見ることができました

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↑これは私たちが最初に見たオーロラ!2011/02/21の事でした。

その後は太陽の活動などからオーロラの出現が予想される日に

悪天候で空が見えない日もあり、そう簡単にはオーロラを見ることが

できなかったのですが、それでも、、、

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渦を巻くようなオーロラや

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カーテン状のオーロラ

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さらには空一面に出たオーロラなど、回数は少ないですが

様々なオーロラを見ることができました。

ただ残念なのは艦が動いているのできれいに写真を撮れなかった事

どうしてもシャッタースピードを遅くする必要があるので、明るい星が

流れてしまい、なかなか思うような写真が撮れないんです

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というか、そもそもオーロラって肉眼で見ると思ったほど綺麗な色でも

ないんですよ!実は、、、 特に一番上の写真なんて、写真で撮って初めて

緑色がわかる程度の物 肉眼だともやもやした雲ぐらいにしか見れません

活発なオーロラで色や動きがはっきりわかる物もありましたが、思った

ほどではないな、ってのが私のオーロラの印象 ちょっとショック・・・


しかし!やはり昭和基地は違うようです

前置きが長くなりましたが、私が撮ったオーロラの写真はどうでもよいです

ここからが本題!私と同い年で現在越冬中の隊員が撮影したオーロラの

写真がとにかくきれいなんです ぜひ見てみてください↓


南極のしるべいし http://blogs.yahoo.co.jp/photoacoustic_aerosol


特に虹色のオーロラ、おもわず「すげぇー」と画面に声が出ました!

こんなオーロラがあるんですねー。その他のオーロラもめちゃきれい


他にも同じく越冬中の隊員がやっているブログ↓


南極空 http://nannkyokusora.blog.fc2.com/


にも月明かりがあるにもかかわらず激しく出現するオーロラの様子が

見れます やっぱり越冬中はすごいね~
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運動会

今回は久しぶりに南極とはまったく関係ない私事。


昨日地元の友人の結婚式の二次会に出席するために久しぶりに家族で

帰省しました

その結婚式の二次会、ドレスコードが「運動会だからラフな格好で良いよ

とだけ伝えられ、、、??? いくらラフな格好でと言われても困るのですが

一緒に行く友人はみんな私服で行くとの事 そもそも運動会って?????


で、行ってみると本当に運動会でした その名も「結婚祝賀大運動会

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入場ゲートがあり、本部席があり、DJブースがあって、万国旗が掲げられ

会場隅にはインディアンテント(ティピー)にビールからソフトドリンクまで

各種飲み物が用意されーの、音楽がんがんイベント状態



受付でランダムにチーム分けを行い、私は新郎と同じ白組

新郎新婦入場から選手宣誓で運動会は開始され。まずはラジオ体操

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みんな十年ぶりだとか言いながらやってますが、個人的には南極ぶりの懐かしさ

次に新郎新婦のお披露目なのか?受付で渡されたフンドシの着用命令と共に

わけもわからずとりあえず神輿を担がされます

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続いて、ここからが本番、紅白チーム対抗での綱引き

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その後クイズ大会や飛び入り相撲大会があって、二次会と言えば

ビンゴ大会!、、、なんてものはなく、会場全体を使っての宝探し

そして最終種目はやっぱりリレー

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新郎白組チームはここまで終始競技をリードし、何もしなくても優勝でしたが

ここはお約束、リレーで勝ったチームに30,000点のビックボーナス

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しかし白組は見事にそれも勝ち取り30,030点ぐらいで優勝でした

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結局、なんだったんだろうか?本当に運動会をして帰ってきました。

途中、新郎新婦の交友関係が広すぎて100人ほどの参加者を統制しきれない

ぐっだぐだ状態が続きましたが、終わってみればめでたしめでたし

約6時間にも及ぶ運動会で、秋晴れの下ひたすらビール

ちびちびやっていたためか、疲れと共に帰ったら爆睡でした


P.S

自宅に帰ると約1億4千万円の当選を知らせる封書が北京から

送られて来ていました(爆笑)

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これに引っかかる人がいるのだろうか???








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講演

皆さんこんばんは

南極への未練少々、もはやただの南極マニアな管理人です

今日は「白瀬南極探検隊100周年」を記念した講演会に名古屋港

まで家族で行ってきました


この講演会、観測隊OBの会社の先輩に数週間前から名古屋であるよ

という話を聞いていたのですが、仕事が休みかどうかもわからないし

あまり行く気がありませんでした。しかし前日の昨日になってなんとなく

気になり、場所や講演内容を調べいるうちに急遽行くことに決定

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52次夏隊で一緒だった名古屋大学の水野先生が講師です

午前中に他の予定があったので少し遅刻しましたが、水野先生の講演には

なんとか間に合い、懐かしい再開でした


水野先生とは同じ隊というだけで、事前に何のつながりもなかったのですが

じつは昭和基地の第二夏宿では同じ部屋(二段ベットの上と下)でした。

夏期間は深夜まで仕事をされていた先生、朝になると目覚ましがなりますが

先生は起きません、私も自分の目覚ましがなりますが起き上がりません

そうこうしていると先生の目覚ましがスヌーズでなり、私のもまたなる

それが何回も繰り返され朝飯のギリギリの時間に2人とも動き出す

というのを毎朝繰り返していたのがとても懐かしい思い出です(笑)


そんな先生、他にも二夏で教授らしからぬおもしろ発言や、見事なセンスの

奇抜な髪型だったのに日本で見るとすっかり別人 あたりまえですが

まじめな講演内容で、恥ずかしながら帰国してから南極の事について

ようやくわかり始めている自分には非常にためになるお話でした。


まったく違う分野の人がつながる観測隊ってやっぱりおもしろいですね~

実は私、南極マニアではなく南極観測隊マニアなのかもしれません




おわり(写真撮ってくるの忘れました





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生中継


しらせは現在、北海道石狩湾に入港しているらしいです

まったく気にとめていなかったが、すでに53次隊の訓練航海は

始まっているみたいですね

(仲良くしてもらっている複数の隊員間のメールで知りました)


そこで「しらせ 石狩」とネットで検索してみると石狩湾へ初入港した際の

動画を発見 → 【録画】南極観測船「砕氷艦しらせ」石狩湾新港に初寄港

特別公開って事でかなり詳細に内部を紹介している動画です

ただただ懐かしい


さらに!

本日、15:00から昭和基地と衛星回線をつないで行われる南極教室を

Ustreamで生中継するというから、これは見ものです!!!

だって、自分も見たことありません 夏期間は忙しかったので

携わっていませんし、越冬中に行なわれる南極教室は、越冬隊員が

かなり力を入れて構成しおもしろいと評判です


という事でお時間がある方はぜひ生中で見ましょう

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